ライト

クルマを衝突させるというアクシデントの際は、ライトがまだ機能しているか、レンズを交換する必要があるかどうかを確かめるべきである。

これは、大きな事故においては明らかに優先すべき事項ではないが、夜間、家から遠く離れた場所を運転している際、ヘッドライトが機能していないことに気付きたくはないだろう。

ライトの機能を簡単に確かめる方法:単純にクルマを始動し、ウインカーとヘッドライト(ハイビームとロービーム)、そしてブレーキランプを確認する。

つまり、フロントとリアの両方で確認する必要があるのである。他に人が居れば、クルマの周りを何度も回る必要は無いが、自分一人でも確認することはできる。

自分一人でブレーキランプの点検をする方法は、垂直な壁に向けてバックし、30cm~60cmの範囲内に止める。

クルマを停止させたら、足をブレーキペダルに乗せたまま、車内のバックミラーに目を向ける。周囲に必要以上の照明が無い限りは、垂直な壁に反射するブレーキランプを確認することができるだろう。

もしも確認できないのであれば、ブレーキランプが故障しているか、ただ単に見過ごしているだけである。

そのような場合は、他の誰か手伝ってくれる人に協力を求め、ブレーキランプが機能しているかを確認すればよい。

どのようなライトであれ、それが機能していない場合、事故によって緩んだ可能性があるので、まずはバルブが完全に差し込まれているかを確認する。

そして、バルブが切れていたり(この場合、大抵は変色している)破損したりしていないかを確かめ、必要に応じて交換する。

もしもこれらが原因でない場合は、ライトに該当するヒューズを調べること。そしてヒューズが切れていたなら、適切な大きさとアンベア数のものに取り替える。

これらの対処をしても問題が解決しない場合、おそらくは配線に問題があるはずだ。その場合「配線が切れている」か、「バルブソケ:外が損傷している」、「アース線が緩んでいる」などの理由が挙げられるだろう。

どのようなラ仆レンズであれ、ヒビが入ったり壊れている場合は修復ができないので交換する。

この場合、カーディーラーやカー用品店、または解体業者などから新しいレンズを購入することができる。

その価格はまちまちなので、安価なレンズを探すまでに時間を掛けるか、その日に持ち帰るために少しばかり高価なもので妥協するかを決めなければならない。

ヒビ割れたレンズがまだ使えそうに見え、ライトがまだ正常に機能していたとしても、これを交換しておかなければ後々、ハウジングに水が入って問題を起こすだろう。

ヘッドライト

多くのクルマは、周囲の環境照明に基づいて自動的にライトを切り替えるヘッドライトシステムを備えている。

自分のクルマがこの種の切り替えスイッチを備えているならば、ヘッドライトが正常に機能しているのかを判断するため、手動でスイッチを切り替える必要がある。

ヘッドライトにおける他の重要点は、正確に照準を定めているかである。これは、ヘッドライトアッセンブリーの後に交換用のバルブが設置されている新しいクルマでは、それほど重要ではない。

しかし、シールドビームヘッドライトを使用しているクルマであるならば、できる限り正確に照準を定める必要がある。

ヘッドラ仆の照準を点検するためには、10~20m程の一様に傾斜した道と壁が必要になる。

道の表面は水平でなくとも良いので、私道やガレージのシャッターが役立つかもしれない。

ヘッドライトが壁から60-90cm先を照らすような位置にクルマを停め、ヘッドライトをロ-ビームに切り替える。

そして、簡単に剥がせるテープを用い、両方のヘッドラ仆が壁に示す明るい点の輪郭を描く。ヘッドライトが壁からおよそ8m程離れるまで、すぐにクルマをバックさせる(後方には充分注意すること)。

ヘッドライトを切り替えているならば、もう一度ロビームに切り替えておく。壁を照らすロービームの最上部が、壁に描いた輪郭の最上部よりも高くなく、元の位置の中心よりも低くないことを確認する必要があれば調整し、ライトの照準が定まるまでこの工程を繰り返す。

それと同時にターニング、フラッシャーライトの可動状態も確認しておくこと。

出典:自動車板金修理