ヒンジ

1つのドアに対するヒンジの数は2つの場合が最も多いが、3つある車両も存在する。

数に関係なく、全てのヒンジの軸が一列に並んでいる状態でなければ、ドアは正常に開閉できない。

もし衝突などの衝撃によって1つでもヒンジが歪んでいたら(あるいは長い間使用していなかったため、錆によって正常に動かなければ)、ドアを望み通りに開閉することはできないのだ。

もしヒンジにダメージを受けていることが分かったら、ドア側と支柱側のどちらを修理、もしくは調整する必要があるかを判断しなければならない。

ヒンジは片側がドアに取り付けられ、もう片側がドア支柱に取り付けられている。

ドア側のヒンジに見た目上のダメージがなくとも、ドア自体が衝撃を受けている場合は潜在的にダメージを受けていることを疑った方が良い。

反対に、ドア側にダメージがないとしても、ドア支柱に何らかのダメージがあるとしたら、ドア支柱側のヒンジを修理、または調整する必要があるだろう。

全ての車両とは言わないがほとんどの場合、ヒンジの支柱側に付いている調整機能は乏しいと言える。

この部分で調節できるのは、車両のセンターラインから遠ざける、もしくは近づける(左右に動かす)程度のことだ。ドア側に開けられた固定用のボルト穴が細長いスリットになっており、こちら側がほとんどの調整機能を担っている。

このスリットによってドアを上下、前後に調整することができるのだ。

ただし、こちらは左右に調整することができない。

この固定ボルトが少し緩んでおり、ぶつかった衝撃によりドアが少しずれた程度のことであれば、調整作業は非常に簡単だ。

固定ボルトを緩め、ドアを正しい位置に戻したら再び固定ボルトを締め込むだけで良い。

ドア位置の調整を試みる前は常に、ヒンジピンとブッシュをチェックしなければならない。

もし問題があるとするならば、その両方を取り替える以外にドアを正確に揃える方法は無い。

いずれかのドアヒンジが明らかに損傷している場合は、それを修復しようと試みるよりも新品に交換した方が良いだろう。

ヒンジ部が僅かでもずれているように見えるのなら、ドア先端部はよりはっきりとずれているはずである。

出典:自動車板金修理